ペット産業・市場ニュース » 学術・技術専門情報 » マース ジャパン リミテッド「ネコとヒトの栄養要求の違いを解明」
学術・技術専門情報

マース ジャパン リミテッド「ネコとヒトの栄養要求の違いを解明」

更新:2012/04/05

--以下リリース内容

2012年3月27日--- ヒトとは異なり、ネコは比較的高脂肪の食餌を摂取してもコレステロール値が上昇しないことが研究によって明らかになりました。また、ネコの1日当たりのカロリー摂取量が一定に維持されている限り、食餌に占める脂肪の割合が増えても肥満になる率には影響しないことも示されました。これにより、ネコがどのようにして食餌性脂肪を処理するのか理解が進むとともに、ネコとヒトとの栄養要求の差が明らかになりました。

本研究はグラスゴー大学およびウォルサム研究所(WALTHAM Centre for Pet Nutrition)の研究者らが実施したもので、ウォルサム研究所はカルカンウィスカス、ロイヤルカナンおよびニュートロなどのマース ペットケア製品をサポートしている科学研究所です。

ヒトにとって、飽和脂肪に富む食餌が血中コレステロール値の上昇につながる可能性があることは、広く知られています。ただし、ヒトに作用する物質が、ペットであるネコたちに必ずしも作用するとは限りません。健康な成ネコを対象に試験を行ったところ、食餌に含まれる飽和脂肪の割合を増やしても、ネコのコレステロール値に影響は及ばないことがわかりました。

「この興味深い事実は、ネコとヒトの栄養要求がどれほど異なるのかを明らかにするものです。この試験で与えた食餌と同じ内容をヒトに摂取させれば、心血管疾患のリスク因子として知られている悪玉(LDL)コレステロールが著しく増加するでしょう」とウォルサム研究所の栄養部門責任者であるリチャード・バタウィック(Richard Butterwick)博士は述べています。

また、バタウィック博士は、「今回の実験結果は、ネコは進化の過程で生理学的に脂質を処理するシステムが発達し、一般にヒトに推奨される食事よりも高タンパク・高脂肪の肉を主体とする食餌を摂取できるようになった、というこれまでの研究結果を裏付けるものです」とも述べています。

また、本研究では、1日当たりのカロリー摂取量が一定に維持されているのであれば、ネコの食餌に含まれる脂肪の割合を増やしても肥満が増える率は高くならないことがわかりました。このことから、ネコの健康的な体重を維持するためには、脂肪だけに目を向けるのではなく、1日当たりのトータルカロリー摂取量を管理することが重要であるといえます。

本研究はAmerican Journal of Veterinary Researchに発表されたものであり、以下のインターネットサイトで入手することができます。
http://avmajournals.avma.org/doi/abs/10.2460/ajvr.73.1.62

学術・技術専門情報の新着記事

JPRニュース会員 ペットビジネスに役立つ情報満載!無料JPRニュース会員登録

メールアドレス