全国初!生駒市が猫殺処分ゼロを目指し、ふるさと納税を活用した野良猫の避妊・去勢手術費用を全額支援

2019/10/08

奈良県生駒市は、ふるさと納税によっていただいた寄附を活用して、野良猫の避妊・去勢手術の費用を市が全額負担する取り組みを10月1日(火)から開始しました。野良猫の繁殖を抑えて地域の環境被害を軽減しながら、殺処分ゼロを達成する「猫の殺処分ゼロの街いこま」を目指し、動物病院や地域ねこ活動サポーターと地域の皆様との協働による様々な取り組みを進めます。
この取り組みは、市町村では生駒市が全国で初めてです。

現状と課題

猫は非常に繁殖力の強い動物で、毎年複数回、多くの子猫を産みます。また、屋外で飼っている飼い猫による予期せぬ繁殖や、遺棄・迷子などにより日々新たな野良猫が生まれています。
生駒市内にも多くの野良猫がおり、フンや尿の被害、鳴き声、ごみあさりなど環境被害の相談が多く寄せられています。市内全自治会にアンケート(127自治会中94自治会から回答)を行った結果、市内に生息する野良猫の数は270匹以上、野良猫による被害を受けていると回答した自治会が46自治会に及びました。
地域環境の保全と無秩序な繁殖の抑制、関係者の負担軽減に取り組むことが喫緊の課題となっています。

避妊手術を行った猫(耳のV字カットが目印)

各種の取り組み

1.ふるさと納税を活用した市の全額負担による避妊・去勢手術
地域ねこ活動を行う地域ねこ活動サポーターなどの活動支援として、市が指定した動物病院で行う避妊・去勢手術の費用を市が全額負担します。

事業の流れ

(参考:地域ねこ活動、地域ねこ活動サポーターとは)
地域が主体となり、飼い主がいない猫の避妊・去勢手術を行ったり、手術後の猫について、餌やふん尿の管理,周辺美化などの一定のルールに基づいて管理し、一代限りで猫と共生を図る活動です。その活動のサポート・アドバイスを行うボランティアサポーター(8月31日現在、23自治会において32名)による支援をいただきながら進められています。


2.地域ねこ活動サポーターの増員・地域の協力促進
生駒市では、前述の手術を速やかに進めていきますが、手術後の猫を地域で飼育・管理するには、地域住民の協力や地域ねこ活動サポーターの力が不可欠です。
そこで、生駒市では、ふるさと生駒応援寄附「殺処分ゼロを目指す 猫愛護コース」に集まったご寄付を活用して、以下の取り組みを推進します。

(1)地域ねこ活動サポーターの募集と活動支援
  地域ねこ活動サポーターの募集を行い、メンバーを増やすとともに、集まったサポーターの活動を支援し、野良猫の被害に悩む地域が円滑に地域ねこ活動に取り組むことができる環境整備等を進めます。

(2)猫の飼い方や地域ねこ活動に関する一層の普及啓発
  猫の飼い方や地域ねこ活動に関するパンフレットを作成し、サポーターや市による市民や自治会への説明、動物病院やペットショップへの配置など、一層の普及啓発を行います。

(3)捨て猫防止のための監視強化
  捨て猫に対する地域や市による監視を強化します。

3. 市内動物病院との連携強化
避妊・去勢手術に協力くださる指定動物病院との連携を進め、地域ねこ活動に対する普及啓発への協力をお願いします。

4. ふるさと納税による支援募集の継続・強化
生駒市で行う地域ねこの取り組みを広く全国に発信し、ふるさと納税制度を通じた全国からの支援を引き続きお願いしていきます。

JPR

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