《株式会社PLAN-B》犬の療法食の正しい使用目的は?「病気の予防」「体に良さそう」で使用する飼い主さんも【飼い主156人アンケート】

2021/12/07

株式会社PLAN-B(東京本社:東京都品川区、代表取締役:⿃居本 真徳)が運営する、犬の情報発信メディア「INUNAVI」が全国の犬の飼い主156人を対象に「療法食・療養食に関するアンケート」に関するアンケート調査を実施しました。

▶ 詳しくはこちら:https://inunavi.plan-b.co.jp/dog_deta_ryouhousyoku1/
 
 

調査結果

■ 調査結果まとめ

① 実際に療法食・療養食を与えている飼い主は19.2%いるが、そのうち約半数は「指示はされていないが病気と診断されたから」「病気の予防」など、本来の目的とは異なる目的で使用している。

② 療法食・療養食を購入している場所は「ネット通販」が56.7%と最多、現在与えていない飼い主は療法食を購入するなら「動物病院」35.7%が最多と異なる結果になった。

③「もし」と仮定した上で愛犬に与えている療法食が動物病院よりも安くネットで購入できるならどうするかでは、「ネットで購入する」が69.9%と多く「値段に関係なく動物病院で購入する」と回答した飼い主は12.2%にとどまった。

④療法食が必要のない愛犬に与えることの危険性を知ってもなお「健康の為や病気の予防にいいと思う」19.2%「普通に販売されているのだからいいと思う」9.0%と回答する飼い主もいた。
 
 
 
以下、一部抜粋して結果詳細をご紹介します。
 

■ 実際に療法食・療養食を与えている飼い主さんは19.2%


現在愛犬に「療法食・療養食を与えている」と回答した飼い主さんは19.2%でした。
約5人に1人の飼い主さんは療法食を与えているようです。

「普通のフードを与えているが療法食・療養食を検討している」と回答した飼い主さんも12.2%おり、愛犬の療法食の需要が高まっていることが感じられます。

療法食(メーカーによっては療養食としている)は特定の病気や健康状態によって食事療法が必要な子に、獣医師が飼い主さんの自宅での診療行為の一環として使用する目的で作られていますが、実際にどんな健康状態の子が口にしているのでしょうか。
 
 
 

■ 健康上、問題のない子も療法食を食べている結果


愛犬の健康状態と療法食を与えていることに関係があるのか分析してみたところ「健康上、問題はない」犬の飼い主さん87人のうち、7人(8.0%)が愛犬に療法食を与えていました。

また、「病気と診断されて治療中」の飼い主さん21人中、10人(47.6%)、「病気と診断されて経過観察中」の飼い主さん16人中、7人(47.6%)の方が、療法食を与えている割合が高いという結果。

「病気と診断はされていないが、愛犬のダイエットが必要と言われている」飼い主さん32人では、そのうち6人(18.8%)の飼い主さんが療法食を与えているという結果になりました。

そこで、該当する飼い主さんにどんな療法食を与えているかも分析してみたところ、「ダイエット用」や「腎臓用」「消化器用」といった種類が多く見られました。

ブランドで言うと、「ロイヤルカナン」や「ヒルズ」など動物病院でも販売されているものが圧倒的に多く、ほかには「ドクターケアーズ」や「ペットライン」の名前がありました。

現在、療法食はさまざまなメーカーから販売されていますが、知名度の高い療法食を選ぶ傾向にあるようです。
 
 
 

■ 療法食・療養食を与えている・検討している理由の中には「体に良さそうだから」「病気の予防がしたいから」という回答も


愛犬に療法食・療養食を与えている、検討している理由で最も多い回答は「獣医師に指示されたから」12.2%でした。
療法食は獣医師の指導のもと使用されるのが本来のあり方なため、当然と言えば当然の結果ではあります。

しかし、「体に良さそうだから」7.7%や「病気の予防がしたいから」4.5%、「獣医師に指示はされていないが病気と診断されたから」1.9%など、本来の目的とは異なる使用法で療法食・療養食をあげている飼い主さんも少なくないようです。

療法食をサプリメントのような感覚で実際に使用している飼い主さんも見られました。
 
 
療法食が目的とは異なることに使用されることは、2013年にも日本獣医師会が問題提起をしており(※1)、8年経った現在でも療法食の正しい目的が浸透していないことがうかがえます。

これは、どこでも気軽に購入できてしまうことや、さまざまなメーカーが療法食を作り、飼い主さんがメーカーに健康相談をすれば、簡単に療法食を勧めてくることも問題なのではないでしょうか。



(※1)参考:日本獣医師会小動物臨床部会療法食の在り方検討委員会「療法食の適正使用に向けた課題と対応」http://nichiju.lin.gr.jp/report/bukai/h25-ryouhousyoku.pdf
 
 
 

■ 療法食・療養食を購入する場所の傾向は「ネット通販」が35.9%と最多


療法食を購入する場所として最も多い回答は「ネット通販」35.9%でした。

以前、INUNAVIではドッグフードの購入先についてアンケート調査を行ったところ、ネット通販を押さえてホームセンターやペットショップが圧倒的に多かったのですが、療法食では異なる回答となりました。

これは、ホームセンターやペットショップでは療法食の種類が限られてしまうことや、ネット通販のほうが種類が豊富で安く購入できるというイメージも強いのかもしれません。

療法食は普通のドッグフードより高めの値段で販売されていることや、わざわざ動物病院に足を運んで、重たくてかさばる療法食を購入するのが大変といったことも背景にあると考えられます。

しかし、これから療法食・療養食を購入検討している方に関しては最も多い回答として「動物病院」35.7%という結果になりました。


今回のアンケートで初めて療法食を知ったという飼い主さんもいたことから、療法食に関する知識がなく安心して購入できる場所として「動物病院」と回答した飼い主さんが多かったと推測できます。
 
 
 

■ まとめ

SNSなどを見ていても、おすすめの療法食を問いかける投稿を目にすることがあります。愛犬のためにと療法食の購入を検討している飼い主さんの気持ちも分かりますが、必ず獣医師に相談してからにしましょう。

それが例えダイエットの療法食であっても、同様です。

療法食が必要ないわんちゃんに療養食を与えることは、本来必要な栄養成分が不足・過剰になってしまうことになり、逆に体に悪影響を及ぼす恐れがあります。

また、必要ではないのに療法食を購入することで、本当に必要なわんちゃんのもとに行き渡らなくなってしまう可能性や、高額で転売されることにもなりかねません。

療法食は獣医師の指示があったときだけ与えるようにしましょう。

この記事に関して

■ 本記事
犬の療法食の正しい使用目的を知ってる?「病気の予防」「体に良さそう」で使用する飼い主さんも!
【飼い主156人アンケート】

https://inunavi.plan-b.co.jp/dog_deta_ryouhousyoku1/


■ 調査概要
アンケート内容:わんちゃんの療法食・療養食に関するアンケート
調査方法:インターネット調査
対象者:全国の10代~60代の犬の飼い主さん156人(男性43人 / 女性113人)
アンケート実施期間:2021年11月9日~11月15日


■ 掲載サイト
INUNAVI(いぬなび)

https://inunavi.plan-b.co.jp/


■ 運営会社
株式会社PLAN-B
代表取締役:⿃居本 真徳
従業員数 :149名
事業内容:デジタルマーケティング事業、メディア事業
会社HP:https://www.plan-b.co.jp/

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