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ペット産業・市場概論 商品流通・販売機構編2010

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ペット産業・市場ニュース » はぐれ獣医のひとり言

vol.3 ペットを飼っていると、子供がアレルギーになりやすい?

「猫が耳の後ろまで顔を洗うと雨が降る確率が高い」や「カエルが鳴くと雨が降る確率が高い」という迷信はなんとなく理解できるが、「猫や犬を飼っていると、子供がアレルギーになる確率が高い」という風説は本当か?

花粉症の人が花粉に対してアレルギー反応を示すように、動物アレルギーの患者は眼のかゆみ、流涙、くしゃみ、鼻水、咳などの症状が出ます。猫や犬に対するアレルギー反応の主要な原因は実は「毛」だけではありません。動物によるアレルギーは、動物の垢(あか)や古い細胞(角化細胞)のフケ、あるいはグルーミングで全身の毛に広がる唾液も原因となることがあります。

猫主要アレルゲン(Fel d 1)は猫の居ない家庭でも空気中に検出されることがわかっており、例え自宅に猫がいなくても猫アレルギーを引き起こす可能性があると言われています。フケはとても小さく軽いので、外出先や職場で衣服に付着した猫抗原が持ち込まれることも考えられるからです。

アレルギー検査をして、猫や犬のフケに対するアレルギー反応の有無をチェケラッチョし、陽性だった患者が猫や犬を飼っている場合、獣医師に「ペットが家にいる限り、アレルギー反応を抑えることは難しい」とキッパリ言われても、可愛いペットを手放すことはほとんどないと言われています。

アレルギーを起こす仮説の一つに現代の清潔過ぎる生活が指摘される一方で、猫や犬を飼うことでアレルギーが起こりにくい体質の免疫システムが強化されると考えられています。それを裏付けるかのように、論文が過去に報告されています。

▼犬や猫を1頭だけ飼っている家庭で育った子供では、ペットがいない家庭とアトピー性疾患の発症率は変わらなかったが、ペットが2頭以上いる環境で乳児期を過ごした子供は、喘息やアトピー性皮膚炎が発症する確率が低い傾向があった。(JAMA.2002)

▼猫と生活している人間はアレルギー性鼻炎とスギ花粉症の発生率が低かった。(Pediatr Allergy Immunol. 2006

 

では、アレルギーの場合はどうすればいいのでしょうか。

・ペットに服を着せる。
・週に1度、ペットをお風呂に入れる。
・こまめに掃除をして、ダニなどのアレルゲンを増やさない。
・寝室などの生活スペースに入れないようにする。

残念ながら、冒頭の命題に対する正確な解答はなく、専門家の間でも意見が分かれているのが現状ですが、少なくとも今回のコラムが「ペットを手放す」決断を迫られている人に再考のきっかけとなり、判断材料の一助となれば幸いです。

ちなみに、ペットによるアレルギーの予防効果は、犬よりも猫を飼っているほうが強いとも言われています。猫を愛する飼い主のためのマニュアルをご紹介します。

執筆連載元:トウキョウペットクラブ
はぐれ獣医

相模原プリモ動物病院 副院長 川野浩志
所属:株式会社JPR はぐれ獣医純情派 はぐれ獣医の皮膚病研究所

1973年、ブラジルでロナウドの出っ歯が歯茎から生え頃、ただのひとりも獣医を産出したことのない家系からの突然変異株として愛知県瀬戸市で誕生。 国際八王子自動車教習所を見事一発で卒業後、獣医師国家試験を運良くパスしたものの、国家試験直前に制限速度45km/hオーバーの一発運転免許停止処分という前歴のため、交付が2ヶ月遅れて無事獣医師免許を取得する。 少年野球時代に全国制覇を経験し、中学時代にはイチロー選手(現マリナーズ)と対戦したことがささやかな自慢。泥だらけになりグラウンドで白球を追いかけていたはぐれ獣医が、白衣に着替えて顕微鏡の中の白血球を追い求める。 打倒“皮膚病”をコンセプトにMVPではなくHSD(ホームスキンドクター)を目指す…

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