
vol.4 ペット好きに知って欲しい「ペットロス」のための「グリーフワーク」
ペットを失った飼い主さんの悲しみは計り知れません。
今回ははぐれ獣医より「ペットロス」に悩む方だけでなく、ペットが大好きな方にも知って欲しい「グリーフワーク」のコラムを贈ります。
愛するペットを喪失したショックによって無気力状態となり、冷静に状況を受け止めることができなくなります。ペットロスとは、愛しい動物との別れに遭遇した飼い主の悲しみを大きく捉えた言葉として使われます。
すべての人にとって動物が癒しとなる訳ではなく認識にも温度差があるため、全ての人がペットを失った悲しみに共感してくれるわけではありません。しかしながらかけがえのない存在が突然姿を消せば、深い悲しみに陥ることは不思議なことではなく、誰にでも起こりうる現象なのです。そこで必要になる心理的プロセスが「グリーフワーク」です。
大切なペットを失った現実を受け入れることが出来ず、生き返って、また自分の元に帰ってくるのではないかと否定したり、生きているように振舞ったりします。
抑えきれない激しい感情が表現され、「もっと早く気付いてあげられたら」「どうしてうちの子だけが」と誰かに死の原因を押しつけ、怒りは自分や家族、友人、獣医師に向けられます。

抑えきれないほど深く悲しみ自責の念にかられ、絶望的であり無気力となり、何も手につかない状態です。
ある程度乱れた感情が落ち着くと、冷静に「死」を認識する最も辛い時期に入ります。「諸行無常」の言葉どおり、この世の全ては常に流動し不変の存在がないと受け入れていきますが、ここは大変時間がかかることでしょう。

グリーフワークを行うことによって、心の深い傷を自ら治癒していくのです。
心の「4つのステージ」を経て、精神的にも空間的にも安定した生活を送れるようになる姿を、私は多く飼い主さんによって見てきました。小さな命を全うし天国へ旅立ったペットは決して戻ってくることはありませんが、いつか必ず心のアルバムに大切な思い出として残り続けると確信しております。


相模原プリモ動物病院 副院長 川野浩志
所属:株式会社JPR はぐれ獣医純情派 はぐれ獣医の皮膚病研究所
1973年、ブラジルでロナウドの出っ歯が歯茎から生え頃、ただのひとりも獣医を産出したことのない家系からの突然変異株として愛知県瀬戸市で誕生。 国際八王子自動車教習所を見事一発で卒業後、獣医師国家試験を運良くパスしたものの、国家試験直前に制限速度45km/hオーバーの一発運転免許停止処分という前歴のため、交付が2ヶ月遅れて無事獣医師免許を取得する。 少年野球時代に全国制覇を経験し、中学時代にはイチロー選手(現マリナーズ)と対戦したことがささやかな自慢。泥だらけになりグラウンドで白球を追いかけていたはぐれ獣医が、白衣に着替えて顕微鏡の中の白血球を追い求める。 打倒“皮膚病”をコンセプトにMVPではなくHSD(ホームスキンドクター)を目指す…



