現在売られているシャンプーを「売り文句」によって分類してみると次のようになる。
- 光沢がでる、つるつるして毛玉が出来にくくなるなどのつやつや系
- うるおい残す・まとまりのよい、などのしっとり系
- ふんわり・さらさら・すっきりなどのさっぱり系
- 豊かな泡立ち・きめ細かな泡立ちなど泡が立ちやすい系
- 少ない泡立ち、すばやい泡切れなど泡が立ちにくい系
- 除菌(抗菌成分配合)
- 消臭(汚れをしっかり取ることによるものと、香料によって他の匂いをつけるもの)
- 防虫(殺虫成分配合もしくは天然ハーブ配合)
- 静電気防止(リンスやコンディショナー)
- 保湿(保湿剤配合)
- 香り(合成香料もしくはハーブエキス・エッセンシャルオイル配合。リラックス効果、アロマテラピー効果も狙う)
- クレンジング(汚れ、皮脂をしっかりと取る)
- カラーリング(白毛の黄ばみを取る、黒毛・茶毛の色あせを回復する)

- 高級アルコール系(汚れがしっかり落ちる)
- アミノ酸系(低刺激)
- 天然系(天然原料で作られている、もしくは天然成分配合)
- 無添加(合成保存料・合成香料・着色料などを使用していない)
- 石油合成成分を使用していない
飼い主はこれらの内容を見つつ、さらにトリマーやブリーダーなどのプロの意見、形状、値段などを参考にしてシャンプーを購入している。
家族であるペットの健康を第一に考える飼い主は、なるべく「無添加」や「天然成分」などと書かれているものを選ぶ傾向にある。無添加や天然成分であればすべて安全であるかどうかは意見が分かれるところであるが、合成添加物、合成香料、合成着色料などが含まれていないほうがペットにも安心だと思われている。

また使用感については、ペットがどんな毛質であるかによって、シャンプーに求めるものが違ってくる。
ロングのシングルコートであればつや感やしっとり感を、同じシングルコートでも巻き毛であればふんわり感を、皮脂の分泌が過剰気味の犬であれば強い洗浄力を、逆にかさついたフケ症の犬であれば保湿力をシャンプーに求めてくる。
大型犬の飼い主であれば手早くシャンプーを済ませたいために泡切れのよさを求めるかもしれない。
飼い主によってはペットの使用感だけでなく、自分の手にやさしいかどうかといった使用感も求めてくる。
ペットに無香料のものを選ぶ飼い主がいる一方、「ペットから獣臭いにおいがしてはいけない」と思っている飼い主も多く存在する。フルーツの香り、ハーブの香り、エッセンシャルオイルの香りなど、自分好みの香りがペットからもしてこないと気がすまない飼い主も多い。
あまりに沢山のシャンプーを前にして分からなくなってしまった飼い主はプロの意見を尊重する。 トリマーやブリーダーは仕上がり感を重視したシャンプーを、獣医師は皮膚病予防を重視したシャンプーを選ぶ傾向にある。
シャンプーの形状を見てみると、通常の液体シャンプーのほかに、固形せっけんタイプ、オイルベースタイプなどのシャンプーが存在する。
また、通常の洗ってすすぐ手順が面倒、もしくはペットの性格上長時間お風呂場に入れるのが困難だと思う飼い主のためには、パウダータイプ、ムースタイプ、シートタイプなどのシャンプーも存在する。また、より仕上がり感を重視する場合には、シャンプーのあとにリンスやコンディショナーを使用することもある。
人のシャンプーは化粧品と同じく、製造販売については厚生労働省の認可が必要であるが、ペットのシャンプーについては何の規制もない。
そこで、飼い主自らが成分をチェックし、選択していくようになったのは、プレミアムペットフードと同じ流れである。業界としては他社との格差をつけるために、独自の成分を配合したり、特殊な製法を行ってそれを売りにしようとする流れになっている。だが、それがあまりにとっぴであれば飼い主は付いてくることが出来ない。
どのペットにも、また、どの飼い主にも最適なペット用シャンプーというものは存在しない。ふんわりとした仕上がりを希望する飼い主がいる一方、しっとりとした仕上がりを希望する飼い主もまた存在する。皮脂をきれいに洗い流すことが必要なペットもいれば、皮脂を取り過ぎないケアが必要なペットも存在する。どのようなコンセプトでシャンプーを作り、どのようなペットをターゲットにするかを生産の段階できちんと絞り込まないと結局は誰からも注目されない商品になってしまう。
自信のある製品は持っているけれど、ペット業界にどう活かせばいいか分からない・・・。
なぜなら、それは「ペット市場でも売りやすい」とはイコールにならないためです。
ペット市場で展開するためには
知識・経験・スキル・人脈といったナレッジが必要です
まずは製品がペット市場でどう活かしていくか判断し事業開発に必要な、
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