ペットの予防医療の啓発・普及活動を展開する獣医師団体(一社)Team HOPE(チームホープ、代表 太田亟慈) では、犬と猫の飼い主・ご家族(以下、ご家族と表記)412 名を対象に、「ペットの健康管理に関する実態調査」を実施いたしました。
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https://www.teamhope.jp/activity/article/220
■コロナ禍において、ペットに関する不安
「自分が感染した時の治療中に、誰がペットの面倒をみてくれるか」40%、「ペットに新型コロナウイルスが感染するのではないか」39%。
ペットに関して何も不安のない方は3割にとどまる。しかし、不安を感じているのにもかかわらず、ペットの預け先を考えている人は、12%にとどまる。
■健康診断 受診状況
コロナ禍でも定期的な健康診断を受診させているご家族は4割をキープ。
■健康診断 受診頻度
年に2回以上健診を受けている方は44%と4年で14%伸長。
■健診内容
問診・触診・視診は 8 割以上が受診。聴診と血液検査は 6 割程度。泌尿器や消化器、内臓疾患の早期発見に役立つ、尿検査、便検査、レントゲンは 2 割程度の受診にとどまる。
■ペットの健康診断についての考え方
「手頃な価格なら健診を受けさせたい」47%、「お金がかかっても健康のために健診を受けさせたい」43%と二極化。「手頃な価格なら健診を受けさせたい」は5年間増加中。
今回の調査では、昨年からの新型コロナウイルス感染症の流行が、ペットとの暮らしにどんな影響を与えたかについて調べ、ペットとの暮らしの中での意識の変化や新しい生活習慣が生まれていることがわかりました。
また、コロナ禍においても、長く人生を共に歩む家族の一員として、人間同様にペットに定期的な健康診断を受けさせるご家族は増えていて、しかも1年に2回以上健診を受診するペットが増えていました。犬や猫は、ヒトの4倍以上のスピードで歳を重ねるため、1年に1回だけの健康診断では決して十分な回数であるとはいえません。年に2回以上の健康診断を受けさせているご家族が年々増えていることは、健康管理の意識の高さの現れと考えます。Team HOPEでは、健康診断を定期的に受けさせることで疾病の兆候を早期発見することが、ペットの健康寿命の延伸には不可欠と考えています。
<調査概要> 調査方法:インターネット調査
1)調査対象者:犬、猫のご家族 412 名(全国、20 歳以上)
内訳 犬のご家族 206 名(最年長の犬の年齢 7 歳未満 103 名、7歳以上 103 名)
猫のご家族 206 名(最年長の猫の年齢 7 歳未満 103 名、7歳以上 103 名)
2)実施期間:2020 年 12 月 8 日~9 日
全国の獣医師・動物病院が Team となって、ペットの予防医療と健康管理の普及・啓発活動を推進し、ペットにやさしい社会の実現を目指すプロジェクト。全国 2100を超える病院が賛同している。
URL▶ http://teamhope-f.jp/