ペットを飼ったきっかけや飼育の苦労まで、高齢者のペット事情を調査

2024/05/21

ペットの家族化推進をミッションとし、ペット医療DXをおこなう急成長ベンチャー企業の株式会社TYL(本社:東京都港区 代表取締役社長:金児 将平、以下TYL)は、ペットを飼っている60代以上の高齢者478名に対し「高齢者のペット飼育に関する意識調査」をおこないました。

調査背景

ペットも人間も高齢化が進む昨今では、高齢者による多頭飼育崩壊も問題となっています。最近では、賃貸マンションだけでなく高齢者施設でもペットが飼える施設や高齢者向けの訪問ペットケアサービスなど、ペットを飼っている高齢者にむけたサポートも増えています。

TYLでは、首都圏にて4店舗の動物病院の運営および往診サービスを提供しております。さらに、全国の動物病院の採用や運営のサポートもおこなっており、ペット医療DXを推進しています。ペットが健康に暮らせる環境をつくり、ペットと飼い主ともに「幸せな生活」を送れるようにという想いのもと、高齢者とペットに関する調査を実施しました。

◇高齢者に人気のペットは1位が犬45.8%、2位が猫41.2%と圧倒的多数!エキゾチックアニマルではフェレットやヘビ、カエルや、ヤドカリと回答した人も。

ペットを飼っている高齢者478名に対し「現在、ご自宅で飼っているペットを教えてください。」と質問したところ、1位が犬(45.8%)、2位が猫41.2%)と、犬猫が圧倒的人気で、そのほか3位が熱帯魚(8.4%)、4位が鳥(7.9%)、5位がカメ(5.2%)という結果となりました。そのほかの回答では、フェレットやヘビ、カエル、またヤドカリと回答した人もいました。

◇3割以上が「家族のすすめ」でペットを飼い始めたと回答。「ペットショップで見かけた」21.8%、「他で飼えなくなったペットを譲り受けた」15.1%など、きっかけはさまざま。

ペットを飼っている高齢者478名に対し「ペットを飼うことになったきっかけを教えてください。」と質問したところ、3割以上が「家族のすすめ」(32.4%)と回答しました。そのほか、2位「ペットショップで見かけた」(21.8%)、3位「他で飼えなくなったペットを譲り受けた」(15.1%)などの回答もありました。きっかけはさまざまですが、家族のすすめでペットを飼う高齢者が多いという傾向が見られました。

◇8割以上の高齢者が、ペットを飼ってよかったこととして「癒される」と回答!他にも「家族や友人とのコミュニケーションが増えた」35.4%、「寂しさを感じない」32.0%など心身ともにさまざまなメリットを感じている。

ペットを飼っている高齢者478名に対し「ペットを飼ってよかったことを教えてください。」と質問したところ、8割以上の人が「癒される」(81.2%)と回答しました。そのほか「家族や友人とのコミュニケーションが増えた」(35.4%)、「寂しさを感じない」(32.0%)など精神面でのメリットに関する回答も多くありました。また、4人に1人は「散歩を含む外出の機会が増えた」(25.1%)と答えたことから、健康への寄与も見られます。

◇約半数の高齢者がペットを飼う上で「ペットの介護」が不安、心配だと回答。そのほか「飼育費用」30.8%、「自分自身の体調」22.6%などの回答も。一方で、約3割が「心配や不安事はない」と回答。

ペットを飼っている高齢者478名に対し「ペットを飼ってよかったことを教えてください。」と質問したところ、約半数の高齢者が「ペットの介護」と回答しました。「飼育費用」(30.8%)や、「自分自身の体調」(22.6%)など、ペットを飼っている高齢者の不安や心配事が見えました。一方で、「心配や不安事はない」(29.5%)と回答した人も3割近くいました。

◇約3割の高齢者が今後利用したいペットサービスは「高齢のペットに対する動物病院での検診」。「ペットの一時預かりサービス」24.5%なども利用意向が高い傾向。一方で、約半数が「利用したいサービスはない」と回答。

ペットを飼っている高齢者478名に対し「今後利用してみたいサービスがあれば教えてください。」と質問したところ、約3割が「高齢のペットに対する動物病院での検診」(28.7%)と回答しました。そのほか、「ペットの一時預かりサービス」(24.5%)なども利用意向が高い傾向が見られました。獣医師などの専門家によるサービスを希望する人が多いことが分かりました。

一方で、「利用したいサービスはない」(42.3%)と答えた人が全体の半数近くを占める結果となりました。日常生活においては問題なくペットを飼うことができている人も多いことが考えられます。

TYLの獣医師が高齢者のペット飼育に関する注意点を解説!

飼い主とペットがともに幸せな老後を送るために必要なことは?~

(1)高齢者がペットを飼うときに、事前に確認しておくべきことはありますか?

― 高齢者がペットを迎える前に考えるべきこととして、まずペットの寿命と自身の健康状態を考慮し、適切な種類と年齢のペットを選ぶことが重要です。例えば、犬や猫の寿命は約15年である一方、小動物の場合は3年から10年程度です。今は十分に世話ができるとしても、10年後から15年後も健康を維持できるかを考える必要があります。

また、ペットの健康を保つためには、動物病院での治療費や食事代なども必要です。これらの費用を確保し、長期間にわたってペットのケアができるかどうかも重要な検討事項です。特に高齢者にとって、経済的な計画を立てることが欠かせません。

こういったことの準備として、家族や親戚の協力を事前に得ておくことも重要です。自身の健康状態の悪化でペットの世話が難しくなった場合に備え、家族や親類がサポートしてくれることを確認しておくと、安心してペットを迎えられます。計画的に準備を整え、ペットの一生にわたる責任を果たすためのサポート体制を構築することが、ペットとの幸せな暮らしのために必要です。

(2)アンケートでも特に多かった、犬や猫を飼う場合にそれぞれ気を付けたいことはありますか?

― 高齢者が犬や猫を飼う際には、まずそれぞれの品種の特徴を十分に理解することが大切です。犬の場合、成犬になったときの体格を考慮しましょう。大型犬を選ぶと体重が30キロ前後になることもあり、強い力を持つため、散歩や日常生活で飼い主がケガをする可能性があります。また、犬種によっては長時間の散歩が必要で、十分に散歩できないと犬がストレスや肥満を抱える恐れがあります。飼い主も自分の体力以上に歩くことで健康を害する可能性があるため、犬の種類を選ぶ際には慎重な判断が求められます。

一方、猫の場合は犬と異なり、体格や散歩の心配は比較的少ないですが、室内で十分に遊んであげることが重要です。加えて、動物病院やペットショップへの移動が猫にとって大きなストレスとなるため、爪切りや毛の手入れなどの日常ケアを自分で行う必要があります。特に、長毛種は毛のブラッシングをこまめに行わなければならず、猫の性格によってはケアを嫌がることもあります。そのため、パートナーとなるペットを選ぶ際には、性格やケアの必要性を十分に考慮しましょう。

(3)ペットを飼うことで癒されるだけでなく、介護や認知症リスクが減るという調査結果も報道されています。獣医師から見て、高齢者がペットを飼うメリットを教えてください。

― 高齢者がペットを飼うことは、さまざまな調査結果からも明らかなように、高齢者の健康面に大きなメリットがあります。一方で、獣医師としての視点から見ると、ペット自身にもよい影響を与えられると感じます。一般家庭では、ペットは飼い主が仕事や学校に出かけている間、日中の長い時間を一人で過ごすことが多いです。しかし、多くの高齢者は自由な時間を持ち、日中もペットと一緒に過ごすことができます。そのため、ペットが一人で留守番をする退屈な時間が少なくなり、よりストレスの少ない生活が送れるでしょう。高齢者とペットが互いに豊かな時間を共有し、ともに健康的な日常を築くことができるのは非常に素晴らしいことです。

■調査概要

・調査テーマ:高齢者のペット飼育に関する意識調査
・調査方法 :インターネットリサーチ
・調査対象者:ペットを飼っている60代以上の高齢者478名
・調査実施日:2024年4月19日~4月26日
・調査主体 :株式会社TYL

TYLについて

TYLは「ペットの家族化推進」をミッションとして掲げている急成長ベンチャーで、動物病院支援とペットの飼い主支援という両輪で全13のサービスを展開しており、ペットが健康に暮らせる環境を作り、ペットと飼い主ともに幸せな生活を送れるようにペットの医療DXを進めております。動物病院支援では、動物病院従事者向けの人材紹介事業や求人媒体等を運営、病院経営に関わる課題および事業承継のコンサルティング等をおこなっています。飼い主支援では、ペットのヘルスケアに係る往診事業や病院の運営等を提供しております。

コーポレートサイトURL:https://pet-tyl.co.jp/


■会社概要
名称:株式会社TYL
代表取締役社長:金児 将平
設立:2017年8月1日
資本金:262,619,800 円 ※資本準備金含む
所在地:東京都港区芝 2-13-4 住友不動産芝ビル 4号館4階

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