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ペット産業・市場論2010

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ペット産業・市場ニュース » はぐれ獣医のひとり言

vol.5 犬と猫の血液型は何種類か?

お見合いで「血液型はなんですか?」という質問に対して、「新潟です」という時代遅れのギャグを炸裂させる男性より、「C型です」あるいは「80ミリオーバーのオオクワガタです」というハイセンスなギャグで返してくる男性の方があなたを幸せにしてくれる可能性が高いかもしれません。

「血液成分について説明して下さい」という質問に対して、小学生でも分かるように説明するなら、「血液を”つぶつぶオレンジジュース“に例えると、”つぶつぶ“に相当する「赤血球」と”オレンジジュース“に相当する「血清」に分かれます」と答えるでしょう。
45%果汁が通常だとすると校長先生の長話を聞かされた学生が立ちくらみを起こす原因である「貧血」はそれよりも少ない果汁だったと理解すれば問題ありません。

血液の中の成分は、大きく赤血球・白血球・血小板の3つに分けられます。血液は心臓から太いパイプを通じて身体のいたる所にたくさんの情報を流す役割を持っています。

はぐれ的考え方でいうと・・・

【赤血球】
高速道路である動脈から一般道である毛細血管へと移動して、酸素という荷物を届けて、不要なゴミを受け取り、再び一般道から高速道路に乗り心臓に戻ってきます。

【白血球】
体内に侵入した異物を攻撃する働き、いくつかの特殊部隊で構成されており有事に備えてスクランブル発進します。

【血小板】
出血したときに素早く傷口をふさぐ糊のような役割をします。

さらに血液型を説明する前に理解しておいた方がスムーズな言葉の解説が必要となります。それは「抗原」と「抗体」です。日頃使用する言葉ではないので正確に理解する必要はなく、漠然とイメージできれば問題ありません。

例えば「抗原=テポドン」と仮定すると「抗体=イージス艦の迎撃システム」あるいは「抗原=暴走族」と仮定すると「抗体=検問」でどうでしょう。

犬の血液型は13種類以上あると言われ人間と比べ非常に複雑です。

赤血球の表面に存在する複数の抗原タイプによって分類されますが、その中でも代表的なDEA(Dog Erythrocyte Antigen:犬赤血球抗原)分類が国際標準となっており、現在9種類(DEA 1.1、1.2、1.3、3、4、5、6、7、8)の血液型に分類されています。

猫の血液型は犬と違って人間の血液型と似ています。ABシステム(A抗原、B抗原)が最も一般的でA型、B型、AB型の3種類に分類されます。ほとんどがA型(93〜99.6%)で次に多いのがB型(0.4〜7%)で、AB型はかなり稀(0〜0.14%)です。猫にO型はありません。

日本でも国際的に認知されている犬血液型判定キット(犬赤血球抗原:DEA1.1の有無を判定)と猫血液型判定キット(A、B、ABを判定)が入手可能となっており、ドナー(血液を与える犬)とレピシエント(血液をもらう犬)との血液が適合すればチワワにラブラドールの血液を輸血することも可能となります。もちろん猫の輸血も可能です。

 

チワワにラブラドールの血液を輸血することは可能か?

臨床の現場では,輸血を選択しなければ致命的な結末となることもあります。輸血の時に問題となるのは、急性溶血反応です。

急性溶血反応とはドナーの血液中の抗体がレシピエントの赤血球を攻撃するためにレシピエントの血液が破壊されることです。つまり解りやすかったかどうかは別として先ほど述べた暴走族が検問に捕まり暴動を起こしたり、テポドンが発射され迎撃しなければならない状況が問題となるのです。

 人間の輸血においてRh式の「D抗原」が陽性か陰性かが重要となるが、犬の輸血では「DEA1.1」が陽性(+)か陰性(−)かが問題となります。

執筆連載元:トウキョウペットクラブ
はぐれ獣医

相模原プリモ動物病院 副院長 川野浩志
所属:株式会社JPR はぐれ獣医純情派 はぐれ獣医の皮膚病研究所

1973年、ブラジルでロナウドの出っ歯が歯茎から生え頃、ただのひとりも獣医を産出したことのない家系からの突然変異株として愛知県瀬戸市で誕生。 国際八王子自動車教習所を見事一発で卒業後、獣医師国家試験を運良くパスしたものの、国家試験直前に制限速度45km/hオーバーの一発運転免許停止処分という前歴のため、交付が2ヶ月遅れて無事獣医師免許を取得する。 少年野球時代に全国制覇を経験し、中学時代にはイチロー選手(現マリナーズ)と対戦したことがささやかな自慢。泥だらけになりグラウンドで白球を追いかけていたはぐれ獣医が、白衣に着替えて顕微鏡の中の白血球を追い求める。 打倒“皮膚病”をコンセプトにMVPではなくHSD(ホームスキンドクター)を目指す…

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