ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満 明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、ペット保険「PS保険」のご契約者さまに保険金をお支払いした件数に基づき、犬と猫がかかりやすい歯の病気について集計したランキングを発表します(調査期間 :2022年1月1日~2022年10月31日、支払い対象件数:3,113件)。
◆犬猫に最も多い歯科疾患は「歯周病」。歯周病予備軍を合わせると全体の8割超え
犬・猫ともに歯の病気で最も多いのが「歯周病」(52.9%)で、全体の半数を超えます。
次いで「歯肉炎」(17.9%)という結果になっています。歯肉炎は歯周病の初期段階で、歯ぐきが腫れる比較的軽度な炎症です。しかし、放置すると歯を支える骨にまで炎症が及ぶ歯周炎へと悪化します。歯周病は、これら歯肉炎と歯周炎の総称です。
また4位の「歯槽膿漏」(4.1%)は、歯周病が最も進んだ病状で、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
5位の「歯根・根尖膿瘍」(3.6%)は歯根(歯のねっこ)の先端にあたる根尖(こんせん)周辺に炎症が起き、膿の袋(膿瘍)が作られます。進行すると膿がたまり、顔が腫れ、膿が頬から出てくる場合があります。さらに歯の周辺の眼下や鼻などに穴を開け、外に出てしまうこともあります。ほかにも歯の周辺の骨を溶かし、下顎骨の骨折につながるおそれもある非常に怖い病気です。
6位の「口内炎」(3.1%)の原因は、免疫力の低下やウイルス・細菌などの感染症、歯周病が関係していると言われます。
犬猫の歯の病気は、歯周病とその予備軍を合わせると、実に8割を超えます。
◆犬は進行が進んだ「歯周病」(55.3%)の割合が猫よりも高い
犬猫ともに1位、2位は「歯周病」「歯肉炎」でした。
しかし割合を比較すると、「歯周病」について、犬は55.3%、猫は35.1%と犬のほうが多く、「歯肉炎」について、犬16.4%に対し、猫は29.2%となっています。
このことから、犬のほうが歯周病へと進行している割合が多いという傾向がわかります。「歯槽膿漏」「歯根・根尖膿瘍」についても同様です。
◆猫は抜歯の可能性がある「口内炎」(16.8%)の割合が犬よりも高い
犬と猫を比べて特徴的なのが、猫の場合「口内炎」(16.8%)の割合が大きいということです。
猫の口内炎は人間のように口の中の一部にできるのではなく広範囲に発症します。そして歯周病を原因とする場合、歯石除去や全抜歯となるおそれもあります。
■まとめ
今回の集計から、犬猫の歯の病気は、歯周病とその予備軍が大きな割合を占めることがわかりました。
歯周病を始めとする歯の病気は、進行すると歯が抜け落ちてしまうだけでなく、心臓病や糖尿病、肺炎など全身疾患と深いかかわりがあることが近年の研究で明らかになっています。そのため、家族である愛犬、愛猫の健康を考え、早期発見・早期治療が大切です。
【調査概要】
調査期間 :2022年1月1日~2022年10月31日
調査対象数:3,113件
調査方法 :当社の保険金支払いデータを基にした調査
集計対象 :調査期間内に歯の診療費として保険金をお支払いした事案
※グラフの割合は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
【会社概要】
商号 : ペットメディカルサポート株式会社
代表者 : 代表取締役社長 米満 明仁
所在地 : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
営業開始日: 2008年5月2日
事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
資本金 : 3億3,275万円(2022年3月時点)
URL : https://pshoken.co.jp/